// ANALYST NOTE
本分野は「基礎研究力は世界トップクラスだが実用化の壁がある」という日本の創薬産業の根本課題に正面から取り組む。2026年3月10日、日本成長戦略会議は集中支援する61の製品・技術を選定し、医薬品分野では「ファーストインクラス製品」「ベストインクラス製品」「感染症対応製品」が優先支援対象として明示された(株探ニュース、2026年4月)。一方で内閣官房「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議」は、米国・欧州で承認された新薬が日本で未承認・開発未着手となる「ドラッグ・ロス」の解消を2026年度までの目標に掲げており、AI創薬の進展と並行して実用化の壁を崩す取組が加速している。
世界2位
ノーベル賞受賞数
2001年以降、自然科学分野でのノーベル賞受賞数が世界2位。基礎研究力の高さを示す指標
第3位
医薬品産業の基幹産業順位
自動車関連産業、素材産業に次ぐ販売金額第3位の基幹産業
年9.6%
特許品世界市場成長率
ファーストインクラス製品・ベストインクラス製品を含む特許品の世界市場成長率
2026年度
ドラッグ・ロス解消目標
我が国で当該疾患の既存薬がない薬剤等について開発着手を目指す目標年度
直近2ヶ月の重要動向(2026年4〜5月)
// 官の動き
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2026年3月10日
:日本成長戦略会議が集中的に支援する61の製品・技術を選定。「ファーストインクラス製品」「ベストインクラス製品」「感染症対応製品」が優先支援対象に明示
株探ニュース 2026.4
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内閣官房「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議」:官民協議会を通じたドラッグ・ロス解消の議論を継続中。小児用医薬品の開発計画策定件数50件、希少疾病用医薬品の承認件数150件(2024〜2028年度累積)を目標
内閣官房 2024.7
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創薬スタートアップへの民間投資額を2023年比で2倍にする目標(2028年)に向けた施策を継続中
内閣官房 2024.7
// 民の動き
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アステラス製薬:癌免疫領域に本格参入。PD-1という既知標的だけでなく癌の免疫逃避機構全体を網羅する戦略で免疫チェックポイント阻害剤・ワクチン・細胞治療等のプラットフォーム化を推進
薬事日報
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第一三共:抗体薬物複合体(ADC)で承認申請を実施。自社技術開発へのこだわりが強く、ADCで世界を先行し英アストラゼネカとの契約に結びつけた
薬事日報
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AI創薬:メガファーマがAI創薬関連スタートアップへの投資・提携を加速。研究開発期間の大幅短縮と早期収益化を目指す動きがグローバルで進展
株探ニュース 2026.4
重要プレイヤーマップ
| 区分 |
主要プレイヤー |
政策対象・直近動向 |
| 大手製薬企業(FIC開発) |
アステラス製薬、第一三共、武田薬品、エーザイ |
癌免疫・ADC等の新規モダリティでファーストインクラス製品開発を推進中 |
| 創薬ベンチャー・スタートアップ |
各種大学発バイオベンチャー |
「世界直行型」開発の主体。AI創薬を活用した新規シーズ創出が焦点 |
| 官民協議会 |
「創薬力向上のための官民協議会」(内閣官房) |
ドラッグ・ロス解消・海外人材呼び込みの議論主導 |
| 研究支援機関 |
AMED、PMDA |
大学・製薬企業の橋渡し、海外ステークホルダーとのパートナリング推進 |
| AI創薬企業 |
各種AI創薬スタートアップ |
創薬プロセスの高度化・効率化が進展。研究開発コスト削減への期待 |